誰もが知っておくべき養成所の現実
「 いきなりマイク」は99%ありえない
声優を目指す以上
マイクを使った芝居をしたいですよね?
ですが養成所に入ってすぐマイクを使えるとは限りません。
少なくとも、私の通っていた養成所ではそうでした。
こういう情報を何も知らずに飛び込むと
理想と現実のギャップに苦しむ事になります。
ですがこの体験談を通して内情を知って貰えれば
不安も軽減出来ます。
更に何も知らないでギャップに苦しむ事になる
周囲との差をつける事が出来ます。
こういう情報を知っているだけで
周囲の一歩先を歩けるのです!
今回は「マイク前での芝居」についてお話します。
声優についてより深く知って頂けば何よりです。
養成所に通うと決めた、あるいは現在通っているあなたも
私と同じ疑問を抱くかもしれません。
そう感じた時、ただ疑問に思って終わらせず
行動を起こして欲しいと思っています!
・先生 VS 今すぐ声優になりたい僕ら
ある先生はこう仰いました。
「マイク前に立つなんて10年早い」
それを聞いて私はこう思いました。
「10年なんて待てる訳ない!」
「10年」が例えという事は分かっていましたし
「土台をじっくり作れ」という事なのも分かりますが
ずっっっと土台・土台・土台で過ごせますか?
一刻も早く声優として活躍したいのが本音ですよね?
やって初めて気付く事があるのを先生も承知しているハズなのに
何故良い顔をなさらないのでしょう?
「基本も出来ていないのに手を出すな」という事でしょうか?
「先輩たちもこうやってきた」というのがあるからでしょうか?
「実践してみたい」と考える事が間違いなのでしょうか?
私にはどうしても納得できませんでした。
なので、声優の真似事を始めました。
最初はスマホのボイスメモを使い
アニメの音を消し
自分の好きなキャラのセリフにアテレコをしていました。
ところがやってみると「喋るだけで精一杯」
そしてアニメに合わせて再生してみると、これがまたひどかったです。
アテレコとはアフレコ(アフターレコーディング)から派生した言葉で
キャラや登場人物の口の動きに合わせ
文字通り声を「当てる」作業です。
キャラの口が動いている時間ピッタリに喋る必要があります。
まずキャラの口が動いてから喋っていたのでは喋り出しが遅れます。
「口が動いているのに無言」状態です。
そしてそのままのペースで喋り続けるので今度は終わりに間に合いません。
「口が閉じているに喋っている」状態になってしまいました。
短いセリフならまだ何とかなりましたが
長ゼリフになると、もう絵と声がバラバラです。
キャラの呼吸に合わせるには
まず自分の呼吸をコントロール出来る様にならなければいけなかったのです。
「マイク前に立つなんて10年早い」
そう言われてる裏にはちゃんと理由があったのです。
私は身を持って味わいました。
声優の仕事は想像よりずっと大変かつ地味です。
華やかな部分にだけ目を奪われない様に気を付けて下さい!
・結局やったもん勝ちだった
だからと言ってアフレコをやめる必要はありません。
自分の声を録音して聴くのは声優の必須課題です。
台本がある場合は色んな読み方で録音してみましょう。
もしくは遊び感覚でアニメに挑戦してみてもいいでしょう。
色んな声優の声真似をすれば
その声の出し方やテクニックを学ぶ事が出来ます。
勿論声真似だけでは何にもなりませんがやっておいて損は無いでしょう。
その際、いきなり音を消して行うのではなく
声優の声をガイドにして一緒に喋って下さい!
マイク(レコーダー)を使った練習をするなら
「色んな声の出し方を学ぶ」為にやるべきです。
録音した後は必ず聴き直して下さい。
「絵に当てる」事ばかり考えると
演技が死んでとてもつまらなくなります。
まずはガイドと同化して声優の発声を感じて下さい!
出来るだけ特徴的な喋り方をする声優や
自分とかけ離れているタイプの声優に合わせて下さい。
・ 文句ナシの怪人
そこで
千葉繁さん
【アニメ】【北斗の拳 】【 OP+次回予告】 - YouTube
土師孝也さん
土師 孝也|アプトプロ株式会社|声優・ナレーター・タレント事務所
このお二方の声を是非ともお聴き下さい!!
まさに怪演という表現がピッタリ!
真似する事で多くを学べるでしょう!!